こんにちは！サンコウ電設有限会社です。
埼玉県さいたま市に拠点を構え、関東全域で電気通信工事や電気設備工事など各種電気工事を行っております。
今回は、弊社が取り扱っているUPS（無停電電源装置）の種類についてご紹介したいと思います。
UPSとは、停電や電圧変動などの際に、バッテリーなどの蓄電装置から安定した電力を供給する装置です。
UPSは大きく3種類に分けられますので、それぞれの特徴やメリット・デメリットを解説します。
低コストの「常時商用給電方式UPS」
常時商用給電方式UPSとは、通常時は商用電源から直接負荷（電気機器）に電力を供給し、停電などの異常時にはインバーターを作動させてバッテリーから負荷に電力を供給する方式です。
この方式のメリットは、インバーターが常時作動していないため、消費電力が少なく、効率が高いことです。
また、商用電源の波形や周波数に応じて負荷に電力を供給するため、高精度の波形補正や周波数同期が不要です。
デメリットは、商用電源から蓄電デバイスの電力に切り替える際の電圧変動が比較的大きく、高感度な機器には適さないことです。
また、商用電源のノイズやサージなどの影響をそのまま受けるため、負荷への保護効果が低いことです。
安定感のある「常時インバータ給電方式UPS」
常時インバータ給電方式UPSとは、通常時も異常時もインバーターを作動させてバッテリーから負荷に電力を供給する方式です。
この方式のメリットは、電圧変動がほとんどなく、高感度な機器にも適することです。
また、インバーターが常時作動しているため、商用電源のノイズやサージなどの影響を完全に遮断でき、保護効果が高いことです。
デメリットは、インバーターが常時作動しているため、消費電力が多く、効率がやや悪いことです。
また、インバーターの出力波形や周波数が商用電源と同期していない場合、負荷に影響を与える可能性があることです。
「パラレルプロセッシング給電方式UPS」
パラレルプロセッシング給電方式UPSとは、通常時は商用電源とインバーターから並列に負荷に電力を供給し、異常時にはインバーターから単独で負荷に電力を供給する方式です。
この方式のメリットは、常時商用給電方式UPSと常時インバータ給電方式UPSの中間的な特徴を持つことです。
つまり、消費電力や効率の面では常時商用給電方式UPSに近く、保護効果の面では常時インバータ給電方式UPSに近いということです。
デメリットは、商用電源とインバーターの出力を並列にするために、高精度の波形補正や周波数同期が必要であることです。
また、回路が複雑になるため、故障の可能性が高くなることです。
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